CS関連書籍の独断書評10

書評は、評価を本の題名等の後に星のマーク(☆)で、0〜5ケで表します。


書評第28号は (2024.12.4)
自分の気持ちを整えた「心からの接遇」
(著:箕輪 由紀子)ごま書房新書(2024.11.2) 評価:☆☆☆
です。

これは大好きな北杜夫先生が書かれていたことだが、良い本との出会いは、本が呼んでくれることだそうで、私自身、何回か経験がありました。久し振りにたまたま寄った本屋さんで、本に呼ばれたような気がした。
ということで、購入し、読んでみました。初めての外れ。正直、なぜ本に呼ばれたのか理解出来ていません。
接遇もCSの大切な1つであることは言うまでもないことです。また、この本は接遇に関して、極めて大切な事が書かれています。でも、星3つと評価しました。

星3つの理由は、結構、具体的に書かれている部分があるのですが、その内容が前後で食い違っていたりするからです。
1例として、「ちゃんと」「しっかり」「きちんと」という表現は良くないから言い換えよう、という事が記述されている後に、「やろうという気持ちがあるなら、しっかりやってね」という言い方を、悪い言い方の言い換えの良い例として書かれています。後先のことを何も考えずに記述したように思われる部分が結構多いです。これは著者だけの問題ではなく、校正の問題もあると思いますので、本の1冊評価として不適切かもしれませんが、本全体でのCSという観点で2☆減点としました。
「接遇」をタイトルにされていますが、ハラスメントという観点で全体が記述されているので、CS以外でも勉強になる本だと思います。

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